がんと向き合う際の情報の活用法
病気に出会うとネットや書籍で病気の情報を集め回ります。 健康意識の高い人は病気に出会う前から勉強会に参加したり、TVで健康番組を見たりと情報を持っている人はたくさんいます。 でもそれって生きた情報、使える情報ですか?
がんになると
がんの予備知識が豊富な人ががんになって「何もできなかった…」よくそうこぼしています。 ご本人の中ではがんを宣告された次の瞬間にまずはこれ、次はこれと決めて待ってました!は変ですが準備万端で望むことを想定してたんでしょうね。 実際にその状況になってみると怖くて前に進めない。 がんを宣告された瞬間の感情はなってみないと絶対にわかないので前に進めないのはしょうがないことなんです。 だったら事前準備が無駄?と思うかもしれないですが知ってることはとても大切。知らないと悩むこともできないですもんね。
情報の扱いの誤解
情報はあくまで情報。一般的には…もしくは特定の誰かには…自分に必要な情報とは限りません。 考えることを放棄してなんとなく一般情報にすがる気持ちは分かります。怖くて決められないですよね。 でも自分を置き去りにすると予想外の事が起きたときに責める先を失って途方にくれることになります。 「このホームページが悪い」責めてもしょうがないことは自分が一番分かっているんです。
情報の活用法
情報を生きたものにするためには自分に必要な情報を探しましょう。 例えば北海道に住んでいるのに都内の病院を調べるよりも地元で、罹患した部位が得意で、優しい先生…そう調べた方が生きた情報になりそうですよね。そんなの当たり前じゃん。頭ではわかっていても自分が動けていないと思うなら自分の心の中の声を聞いてみてください、「怖いよね」と。 病気と向き合うことは決して明るいことばかりではありません。健康サポーターとして入らせてもらっている私が辛いな~と感じることがあります。もし1人で病気で向き合うことが怖いなら顔を背けずに信頼できる人に相談してみてください。あなたが信頼できる人なら迷惑だと感じることはないはずです。苦しければ健康サポーターにご連絡ください。
情報提供の課題
生きた情報が手にできないのは情報を提供する側の課題でもあります。病院に相談できる部屋があったとしても病院に行かない人は?パンフレットだけもらって帰る人は?部屋に入る勇気がない人は? 部屋で待っているだけでは届かないものもあります。 悩んでいる人が必要な生きた情報を届けるには受けとる側と提供する側の両者が手を伸ばさないと。 医療の専門家だけではダメ、患者会だけではダメ両者の潤滑油のような働きをする医療大好き、患者大好き、医療に関わるすべての人を笑顔にしたいそう断言する我々のような変態の出番です。