本音を話せば救い手があらわれる
われわれ人間は日々悩んでいます。
「あいつに嫌なことを言われた」
「今日はうまくいかなかった」
解決しようと思っていない軽い愚痴なら
同僚や友人、家族に話してスッキリできますが
解決しなくてはならない
深い深い悩みほど誰にも話すことができないものです。
人間関係だったり、病気のことだったり、家族のことだったり
一人で抱えて...
体を壊すギリギリまで悩み続けて...
限界を超えてしまうと体に異常をきたすようになる。
誰だってそこまで辛い思いをしたくてしているわけじゃないですよね。
私の闘病中を例にお話しすると
がんを宣告されても「自分は強い男だ」、「一人で乗り越えられる」。
今だから分かる、男のプライド。
治療を選択するという、解決すべき問題に直面したときに
私は「みえ」を張って、解決することから逃げて自分の殻に閉じこもりました。
結局、問題解決を放置していても何も解決することなく
最後は患者仲間に背中を押してもらって妻に話した言葉
「怖いんだ、一緒に病院に来てもらってもよいかな...」
解決策の相談ではなく、そこにあったのはただの本音
「怖い」という自分の弱さでした。
「弱さを人に見せるな」
子供の頃からそう教わってきましたが
弱さを人に見せられる人こそが、本当に強い人なんです。
解決することを目的としない「弱さ」は
ただの泣き言ですかね。
これは病気に限った話ではありません。
周囲の助けて欲しくて、でも誰も助けてくれなくて
「なんでみんな助けてくれないの?」
そんな不満を持っているとしたら
自分が周囲にどんな話をしているか
振り返ってみましょう。
本音に「みえ」という殻がかぶっているとしたら
思い切って殻を取り外してください。
周囲の人は、あなたが弱さを打ち明けてくれて
自分の出番がやってくれる日を待っているはずです。
健康サポーターは
身近な人には話しにくいようなお悩みを聞いて
解決策を一緒に考えるお手伝いをしています。