第60回 歳を重ねてもおいしく食事をとるための入れ歯をつくる歯科技工士 ~BELL WOOD Lab・鈴木 勝比古

ゲストは歯科技工士、BELL WOOD Labの鈴木 勝比古さんです。

『歯をひたすら愛して患者さんに合った義歯を造り上げる』

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入れ歯のカレンダーを食卓に飾るほどの入れ歯好きな鈴木さんに、入れ歯(義歯)専門の歯科技工士の仕事の様子と、歯科技工士を目指すきっかけを教えていただきました。

大学のころから芝居をはじめて、卒業後に就職した会社も退職して20代は役者の道にどっぷりつかっていた鈴木さん、毎年自分に課した高いハードルをクリアしながら役者を続けていましたが、「30歳で芝居だけで食べていけること」のハードルがクリアできず、30歳を前に別の道を探すことになりました。手に職をつけるために理容師や美容師も考えたそうですが、嬉しそうに入れ歯の話をする変態さんを私は知らないので、鈴木さんにとって歯科技工士という職種はまさに天職だったのだと感じましたw

歯が1本抜けると隣の歯は穴を埋めるように横に移動し、噛み合わせの歯は抜けた歯を探して伸び続ける、歯がないまま過ごすと歯がガタガタになると聞いてびっくり。口の中に歯があることは大切なことなんですね。鈴木さんが入れ歯作りで大切にしているのは、金属だから高い、プラスチックだから安いではなく、入れ歯を入れることでこれ以上歯が抜けないこと、入れ歯が患者さんの口の中で機能するようにすることです。

「入れ歯を入れて自分の歯が抜けた」という残念な結果は、歯を入れる準備をしっかりせずガタガタのまま入れ歯を入れることが原因の1つなんだとか。歯科医師は時間がない中で説明が不足していて、患者さんは専門家にお任せにしてしまいがちなので、鈴木さんは時間と費用が許す限り診察にも立ち会わせてもらって、患者さんと歯科医師と一緒に入れ歯を造られているそうです。

歯がなくなって口元の表情が変わってしまった患者さんの元の顔を探すのが楽しい、と笑顔で話す鈴木さんにお世話になってみませんか。

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